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【SAO】ソードアート・オンラインのフルダイブ技術は実現可能?

2019/1現在、2018年秋アニメのソードアート・オンライン アリシゼーション編は2クール目に突入しようとしています。全4クール(1年)の長丁場なのでまだまだ序盤といったところですね。

アリシゼーション編のVR技術

世の中にゲームの中に入り込むというフルダイブVR(仮想現実:バーチャルリアリティ)という技術を広く周知したSAOですが、アリシゼーション編に登場した「STL(ソウルトランスレーター)」機械による更に革新的な技術が登場しました。

STLについての詳細な説明はSAOアリシゼーション編(特に6話)を見ていただくとして、概要だけ説明すると、人間の魂の集合体とも言うべきフラクトライトに情報を直接流し込む事によって仮想空間内をさも現実世界であるかのように認知させる技術です。

いきなりマトリックスの様なSF感漂う設定になっているのでいまいち現実味が湧きませんが、それ以外にもSAOには様々なVR・AR機器が存在していますので紹介してみようと思います。

SAO世界のVR・AR技術

ナーヴギア

SAO1期に登場したヘッドセット型のフルダイブVR機器です。装着者の脳波を読み取りゲーム内の情報とリンクすることで、さも仮想現実世界に存在しているかのような感覚を与えます。たびたび登場するフルダイブという言葉もゲームの中に入り込むという意味になります。

ゲームの中に入り込むという夢の様な機器ですが、実はとんでもない仕掛けが施されており、ゲーム内でプレイヤーが死亡する、又は無理やり電源を抜こうとした場合に、装着者の脳に高負荷の電磁パルスを流し、脳を焼き切るという殺人マシンでした。

この仕掛けとプレイヤーが任意にログアウトが出来なくなるというソードアートオンライン側の細工によってゲーム内から脱出できなくなってしまい、ゲームをクリアするまでのデスゲームが始まる、という物語の導入でした。

技術はさておきこんなものは流石に現実では開発段階でバレるので、どう考えても市場には出回りませんね笑

アミュスフィア

ナーヴギアのとんでもない仕様が発覚し流石にこんなものを使い続けるわけにはいかないと、新たに安全性に配慮して作成されたのがアミュスフィアです。

基本的な機能としてはナーヴギアと変わりませんが、性能的には向上しているようです。見た目もなんだか軽そうですね。SAO世界ではどのフルダイブVRゲームを遊ぶ場合も、このアミュスフィアを利用していました。

メディキュボイド

ナーヴギア、アミュスフィアが娯楽目的のVR機器であったのに対して、メディキュボイドはその名の通り医療目的に開発されたVR機器です。

HIV末期患者の様に完治の見込みがない患者にターミナルケア(終末期医療)として、せめてVR世界で楽しい余生を過ごしてもらうという、かなり重めの背景で登場していました。

オーグマー

これまでの機器は意識を仮想世界に送り込むという使い方をしていますが、オーグマーは逆に仮想的な情報を現実世界に出現させるAR(拡張現実:オーギュメンテッドリアリティ)機器として登場しました。

オーグマーのグラスを通して見る事でバーチャル映像が重ね合わせて表示され、現実世界にいながらゲームの中にいるかのような感覚を装着者に与えます。今の技術で言うところのポケモンGOの超凄い版みたいなものですね笑

ソウルトランスレーター

詳細は前述している通り、ついに脳波ではなく魂という概念にまでアタッチする技術として開発されたVR機器です。

流石にSAOの世界でも開発途上の技術であり、STLを通して魂という概念を人工的に作り出し、肉体を持たない人を人工的に作り出し軍事利用をするという、途方もない計画を国家主導で行っていました。

現実世界でのVR機器

SAO世界でのVR・AR機器について紹介しましたが、一方で2019年現在の現実世界に置いてのVR技術はどのように進化しているのでしょうか?

感覚的にSAO程のSFじみた技術はまだ実用化されていない事は分かると思いますが、2016年がVR元年と呼ばれ、世間一般にもVRという言葉が認知されていた事は記憶に新しいです。

その後の展望として、アミューズメント方面ではVRを活かした大型コンテンツが一般層に浸透するまで普及していなかったこともあり、現在はやや下火な感じが拭えないかなという感じです。

技術を実現するためのコスト、高額な利用機器、キラーコンテンツの不在、一度体感しなければ凄さが分からないというVRの特性・・・等色々な理由はあったかと思います。

SAO世界との比較として、普通に市販されているVR機器について紹介したいと思います。

PlayStation VR

SonyがPlayStation4用の機器として発売したこともあり、CMもバンバン打っていたので恐らく一番認知度の高いVR機器であると思います。今は値下げもされているので38000円程度の低価格でカメラ含めて一式購入することができます。(一般層からするとそれでもなかなか手を出しづらい価格帯ですが)

PSVR対応しているPS4用ゲームを購入するだけで利用することが出来るというお手軽さが魅力です。コントローラーはPS4のデュアルスティックを利用するため、PSVR専用のコントローラーがあるわけではありません。

Oculus Rift

PSVRとの大きな違いはセンサー機能付きの専用コントローラー有無です。両手で握る事で手のジェスチャーも感知することができますので、より高度な没入感を得る事が可能です。

価格としては50000円程度で一式揃える事が可能ですが、接続先となるハイエンドなPCが必要になったり、一般的な家電量販店では取り扱っておらず、公式サイトまたはAmazon経由で購入する必要があったりとプレイまでのハードルは高めです。

HTC Vive

PSVR、Oculus Riftとの一番の違いが、トラッキングの精度が非常に高いため、全身でVRを体験することにあります。顔や手だけでなく、体全体をトラッキングしてくれるので一番没入感が高いと感じました。

一方でお値段は70000円程度と一番お高めです。また、Oculus Riftにも言える事ですが、ソフトが公式ストアやSteamからダウンロードする海外製品になるため、CMで見るような一般層向けのゲームとはなりません。まだ一部のマニア層の高級おもちゃという感じが拭えませんね。

SAO世界のVR機器は現実世界で実現可能?

紹介ばかりで前置きが長くなりましたが、本記事の主題であるSAO世界に存在するVR機器は本当に実現可能なのか?という事について書いていきます。

体感型VR機器

ナーヴギアについてですが、実はこちらは既に現実世界に存在しています。といっても、当然脳波を焼き切る機能はついていませんが笑

2016年にIBMがスポンサーとなり、ソードアート・オンラインの世界を再現するプロジェクトが立ち上がっていました。公式サイトを見れば詳細を確認することができますが、かなり本気で技術を費やして取り組んでいました。(当時テスターに募集してみましたが、当然倍率高くて落ちました。。。)

流石に意識をゲームの中に飛ばすという事はできませんが、全身でゲームを体感する部分までは現実の技術のものとなっているようです。

その他にもアミューズメント施設として、VRを体験できるVR PARK TOKYOVR ZONEがありますので、興味のある方は足を運んでみて下さい。全身で体感できるHTC Viveを使って楽しむ事が出来ます。

一度体験したことがありますが、本当に自分がその世界の中に溶け込んだかのような没入感を味わう事が出来ました。襲い掛かるゾンビを打ったり、魔法の絨毯に乗って迫りくるドラゴンと戦ったりとファンタジー世界を堪能できます笑

意識接続型VR機器

では、フルダイブを体感することについてはどうでしょうか。

身体は動かさず意識だけで操作をすることになるので、脳波を読み取る必要があります。脳ミソに電極を刺して意識を読み取る絵柄は非常にSFチックで急に現実味が無くなっていますが、技術的には研究が進められています。

実際に脳波を読み取り、画面を見ながら上へ移動、下へ移動など簡単な命令を出すことは既に実現しており、後は命令の高度化とリアルタイム性に課題があるようです。一説によるとフルダイブ技術は2030年代には意識接続型のVR機器が世の中に出てくるであろうと言われています。

最後に

娯楽としてSAOレベルのゲームが世に出るまでにはまだまだ時間がかかりそうですが、(ちなみにキリト君がSAOに初めてダイブしたのは作中時間で2022年でした)少しずつ技術が進んでおり、一ゲーマーとして非常に楽しみな未来が待っています。

ゲームを始めてから現実世界に帰ってこなくなってしまう依存症問題や、痛覚等の五感がリアルすぎて精神に支障をきたしてしまう問題、法整備や倫理的なハードルも色々あるとは思いますが、難しい事はさておき、存命中に新しいゲームの世界が開けていく過程を楽しみに眺めて行こうと思います。